恵似子(仮名)との何度かのメールのやりとりでも、彼女から特に具体的な願望は聞き出せません。
夫とのセックスが淡白な、夫の一人よがりなもののため、「もっと構ってほしい」という願望が「苛めてほしい」という感情へと勘違いさせていまっているのではないか?私は、そう考えていました。
彼女からのメールは、何時も長文。
首尾一貫した美しい日本語。
理路整然とした表現。
その中に並ぶ異形な感情。
「プライドを破壊されたい」
「徹底的に服従させられたい」
「私の体を調教してほしい」
幾度かのメールの後、彼女と逢うことになり、私は「責める」からではなく「奉仕」から求めることにしました。
ホテルの一室で彼女から彼女の文章ではなく、彼女の言葉として聞いてみても、メールとの違いは感じられません。
会話が途切れたとき、私は彼女にいきなりペニスを与えてみました。
つづく